ユートピア第1ペア

〈基本情報〉・キロ程 322m・高低差 71m・支柱数 9基(夏山対応)・輸送能力 1200人/時・速度 1.8m/s・山麓 原動緊張・山頂 終端・索道メーカー 安全索道・搬器定員 2名・搬器台数 不明・回転方向 反時計・方式 単線固定循環式・事業者 蔵王ロープウェイ(株)

許可年月日...1962年(S32年)9月11日運行開始年月日...1962年(S32年)12月22日
2014年~2015年シーズン以前は冬の運用も行っていたが、現在は夏のみ運行になっているリフト。

このリフトは蔵王では少数派の安全索道製であり、その中でも最も新しいリフト。
このようなスキー場でよく見るペアリフトは1980年頃~の登場であり、明らかに許可・運行開始年月日がおかしいのは先代のシングルリフトの免許を受け継いでいるからである。
現存する蔵王の安全索道のペアリフトはパラレル合わせ5本であり、どれも先代のリフトの免許を受け継いでおり、実際の建設は鉄道要覧記載のものとずれがある。
建設年は未調査なので不明であるが、おそらく昭和60年頃である。

山麓の原動緊張装置は安全索道の特徴であるカマボコ状のもので、塗装も現代的である。
後ろに見えるのは有名な三角屋根の「とどまつヒュッテ」

夏山限定運用になってから冬は搬器は取り付けられておらず、滑走する際に邪魔にならないところでは支柱のアームが夏用に低い高さのまま固定されている。
なお安全索道の夏山対応リフトの支柱は2種類あり、画像のように作業アーム(立の文字のような部分)が小さいものと、安全索道の通常の作業アームの形状のものがあり、前者のほうが新しいタイプと思われる。
滑走可能ゲレンデ
ユートピア第1ペア終点の位置は絶景ポイントに設定されており蔵王らしい美しい景色が楽しめます。
コース自体は第2ペアでカバーでき、緩やかな斜面のため初心者でも樹氷クルーズが楽しめるとおもいます。