2016年04月

菖蒲沼第1トリプル

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基本情報
・キロ程    348.9m
・高低差    58m
・支柱数    8
・輸送能力   1542人/時
・速度     1.6m/s
・山麓     緊張
・山頂     原動(オーバーヘッドドライブ1コラムDXカバー)
・索道メーカー 日本ケーブル
・搬器定員   3名
・搬器台数   不明
・回転方向   反時計
・方式     単線固定循環式
・事業者    蔵王観光開発(株) 旧:蔵王菖蒲沼リフト(株)
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許可年月日...1987年(S62年)8月10日
運行開始年月日...1987年(S62年)12月5日

菖蒲沼ゲレンデにかかるトリプルリフト。
菖蒲沼ゲレンデといってもコースは一つしかなく、そこにペアとトリプルが並行してかかっていいる。
このトリプルリフトは2013シーズン~2014シーズン?は休止していたが2015シーズンからコースマップから復活した。一番上の写真は休止中の2013シーズン撮影なので搬器が取り付けられてない。(2017現在は休止中)

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画像右が第1トリプル、左が第2ペア
ペアの緊張装置はペデステル型と呼ばれる旧型で、トリプルは新型の緊張装置で、同じ建設年なのにもかかわらずこの違いは大変面白い。

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この菖蒲沼第1トリプルは、蔵王のトリプルリフトの中で唯一搬器がモデルEではなく旧型。

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左:第1トリプル 右:第2ペア
トリプル、ペアともにオーバーヘッドドライブ1コラム形であるが、原動機を覆うカバーがペアは標準型であるに対しトリプルはDXカバーである。標準型という名称だが実際DXカバーの方が多く存在する。

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滑走可能ゲレンデ

菖蒲沼リフトは主に菖蒲沼ゲレンデの滑走とユートピアゲレンデから大平、中央への連絡リフトとして暫し利用される。
菖蒲沼ゲレンデ自体は初心者・初級者のゲレンデで、チューブスライダーなど楽しいアトラクションなどもありファミリー向けのゲレンデとなっている。


蔵王パラダイス第3ペア

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基本情報
・キロ程    463m
・高低差    94m
・支柱数    10
・輸送能力   1200人/時
・速度     不明
・山麓     原動緊張(2コラムDXカバー)
・山頂     終端(ポストフレーム型)
・索道メーカー 日本ケーブル
・搬器定員   2名
・搬器台数   不明
・回転方向   反時計
・竣工年月   1985年(S60年)11月
・方式     単線固定循環式
・事業者    蔵王観光開発(株)
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許可年月日...1971年(S46年)8月17日
運行開始年月日...1971年(S46年)12月19日

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パラダイスゲレンデ左側にある初心者ゲレンデのコタンゲレンデにかかるリフト。

以前架かっていたシングルリフトの免許を受け継いでいるので、許可年月日・運行開始年月日と竣工年とに差がある。
山麓にある乗車位置を知らせる信号が一灯のLEDの後世代のものに交換されている。数年前まで蔵王はどのリフトも信号が必ず点灯してたイメージだが、最近高速リフトを除いて電球切れが多い気がする。

キロ程がスキーマップル・鉄道要覧・蔵王公式ページとそれぞれ異なり、順に387m・401m・463mとなっており、基本情報にはおそらく現在の正式キロ程と思われる463mを採用した。またキロ程がそれぞれ違うのはシングルリフト時のキロ程を変更せずに記載したからと思われる。
(2004年シーズンに山麓停留所を移動し401mから463mに変更)



ちなみにこのリフト、パラダイス第3ペアとなっていて、パラダイス第2がないように見えるが、パラダイスペア A.B線のB線を第2とするとつじつまが合う。
また蔵王リフト番号の18が欠番となっているのもパラダイスペアのB線が18番を名乗っているとするとすんなりいく

滑走可能コース

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コタンゲレンデ方を見上げると反り出た三宝荒神山が見える

主に初心者~中級者に適してるゲレンデ。

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上の画像では見えにくいが、左側に10mキッカーが見える
コタンゲレンデはハイシーズン中はスノーパークとして開放しているようだ(現在は不明)。
蔵王にはほかに竜山ゲレンデや中森・中央ゲレンデにスノーパークがありシーズンによって位置を転々としている。
本来はコースマップにスノーパークの位置や大まかなアイテム紹介などを記載してほしいが、蔵王にはそのような記載はほんのちょっとしかなく、そのような事柄を記載したコースマップがあってもいいよな気がする。



蔵王パラダイスペア A.B線

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基本情報
・キロ程    570m
・高低差    180m
・支柱数    11基(パラレル式)
・輸送能力   1200人/時
・速度     不明
・山麓     原動緊張(2コラム標準カバー)
・山頂     終端(A-マスト型)
・索道メーカー 日本ケーブル
・搬器定員   2名
・搬器台数   不明
・回転方向   A.時計 B.反時計
・方式     単線固定循環式
・事業者    蔵王観光開発(株)
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許可年月日...1982年(S57年)7月14日
運輸開始年月日...1982年(S57年)12月5日

中央ロープウェイ、スカイケーブル側から山頂に向かうために、必ず乗車するリフト。パラダイスペアを降りると蔵王名物の樹氷平原が一望できる。

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山麓には蔵王らしい立派な木の改札口がある。
原動緊張装置は蔵王では珍しい標準カバーであり、しかもカバーが小さい初期の標準カバーである。ここで述べているカバーとは乗車位置上部にある箱状のことであり、画像のようなものを標準カバーと呼ぶ。

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支柱はパラレル式だが、4号柱と11号柱は通常の支柱である。

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終端装置は中央第2ペアでも採用されていた初期のA-マスト型で、特徴は地面に向かって垂直に支えがあることである。

滑走可能コース

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パラダイスペアは山頂に行くにつれて樹氷が増えていき、終点では見渡す限りの樹氷が現れ大変素晴らしい。
滑走可能コースは涸沢(からさわ)のカベの呼ばれ蔵王三代難所に数えられている通り急である。涸沢のカベは初めは狭いコースから始まり、少し逆勾配があり広いコースになる、そして谷に落ちるように急になり尚且つコース幅も狭くなり初心者には苦しいコース。
ただし同じ難所の横倉のカベと比べコブがないので中級者も滑走可能と思う。
なお、ちゃんと初心者用の迂回コースもあるので安心。

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片貝トリプル

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基本情報
・キロ程    417m
・高低差    36m
・支柱数    10
・輸送能力   1542人/時
・速度     不明
・山麓     緊張
・山頂     原動(オーバーヘッドドライブ1コラムDXカバー)
・索道メーカー 日本ケーブル
・搬器定員   3名(モデルE)
・搬器台数   67台
・回転方向   時計
・方式     単線固定循環式
・事業者    蔵王観光開発(株)

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許可年月日...1988年(S63年)9月14日
運輸開始年月日...1988年(S63年)12月3日

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上の画像のように大平コース、ダイヤモンド、中央、上の台ゲレンデへの連絡リフト。立派な改札口がある。
片貝トリプルの片貝とはリフトの真横にある片貝沼からきており、秋の紅葉が綺麗
蔵王にはゲレンデ内に計2つの沼があり一つはこの片貝沼、もう一つは中央ゲレンデ山麓にある独鈷沼(ドッコ沼)である。

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山麓の緊張装置
このタイプは比較的新型の緊張装置で滑車直下に重鎮室がある

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山頂のオーバーヘッドドライブ1コラムDXカバー
この形のものは固定原動装置といわれ、原動緊張装置が開発されるまでは一般的であった。現在では原動緊張装置が設置困難な地形などでしか使用されておらず、しかもこの片貝トリプルは距離的にあまりモーター出力を必要としないため、大変珍しい固定原動装置オーバーヘッドドライブ1コラムになっている。
尚蔵王にはオーバーヘッドドライブ1コラムは4基設置されている(ダイヤモンド第1ペア、菖蒲沼ペア、菖蒲沼トリプル)

滑走可能コース

高低差に注目すると、ほぼ平なところにかかっかており、実際にスキー場かよと思うくらいに平。
パラダイスゲレンデ、菖蒲沼リフトからこの片貝トリプルに乗り中央ゲレンデまたは大平コースに行くが、必ず蔵王名物のスケーティングをするはめになる。
中央ゲレンデからパラダイスゲレンデへ行くときも同様にスケーティングが必要。


中央第2ペア A.B線(旧:三郎岳ペア A.B線)

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〈基本情報〉
・キロ程    430m
・高低差    104m
・支柱数    9基
・輸送能力   1200人/時
・速度     不明
・山麓     原動緊張(ポータルドライブ形)
・山頂     終端
・索道メーカー 日本ケーブル
・搬器定員   2名
・搬器台数   不明
・回転方向   A.時計 B.反時計
・方式     単線固定循環式
・事業者    蔵王観光開発(株)
※A.B共に同スッペク
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許可年月日...1982年(S57年)4月15日
運輸開始年月日...1982年(S57年)12月18日

蔵王中央ロープウェイからパラダイスゲレンデへの連絡リフトとして使われる場合が多い。
初めの画像の山麓の原動緊張装置はポータルドライブ形といわれる形で、4コラム形の旧型である。画像のはパラレル式だがポータルドライブのパラレル式は大変珍しい。

なお中央第1ペアよりもリフト番号が若いのは、第2ペアの方が建設年が古いからである。

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中央ゲレンデは霧氷がすばらしい

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なおパラレルだが、パラレル式の支柱を使っていないのが面白い。
何らかの理由があってこうしたのかは不明である。

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終端装置は旧式で安全索道っぽいスタイルで、垂直に支えがある。

滑走可能コース

中央第2ペアを使うことによって、中央ゲレンデのバラエティー豊かなコースを滑走することができ、5月ごろまで滑走可能という中央というのにふさわしいゲレンデ。
なおパラダイスゲレンデに行くための連絡リフトとしても利用できる。


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